EdgeCortix、ルネサスと協業AIアクセラレータ「DRP-AI」向けに機能を強化したコンパイラを開発 AIアクセラレータ「DRP-AI」向けに機能を強化したコンパイラを開発

2022年7月11日、ソフトウェアファーストのアプローチで、エッジAI推論用の業界最高クラスの計算効率と低レイテンシを実現することに注力した革新的なファブレス半導体設計会社であるEdgeCortix® Inc.(本社：東京都渋谷区)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社（以下ルネサス）との協業を本日発表しました。

EdgeCortixは今回の提携で、業界をリードするヘテロジニアスプラットフォームベースのコンパイラフレームワーク「MERA」とその関連ソフトウェアおよびツールを採用し、ルネサスのAIアクセラレータDRP-AI用のコンパイラであるDRP-AI TVMを開発した結果、ルネサスのDRP-AIツールと組み合わせて動作させることが可能になりました。

EdgeCortixの創設者兼CEOであるサキャシンガ・ダスグプタは次のように述べています。
「私たちは、主要なFPGAボードやEdgeCortix独自のカスタムAI推論ASICなど、多くの異機種環境にわたってMERAコンパイラの機能を適用したいと考えており、本日、ルネサスのDRP-AIとの統合を発表できたことを嬉しく思います。DRP-AI用コンパイラの開発にあたり、当社のMERAソリューションが提供する価値、有用性、性能をルネサスに実感いただけたことを大変光栄に思います。ルネサスのDRP-AI TVMにEdgeCortixのMERAコンパイラ技術を適用することで、ルネサスとそのエンドユーザーの双方に4つの主要な機能分野で、大きなビジネス成果と価値をもたらすことができます。つまり、モデルサポートの拡張、MLフレームワークの拡張、浮動小数点16のサポート、そして全体的な性能の向上です。」

EdgeCortix、ルネサスのDRP-AIツールとMERAのコラボレーションにより、主要なビジネス成果を実現

• 拡張されたモデルのサポート: 柔軟性とエンドユーザーの使いやすさを大幅に向上させ、より堅牢なAIモデルをサポートします（20以上のモデルを検証）
• MLフレームワークの拡張: DRP-AI製品の有用性にPyTorchのサポートを追加し、ONNXのサポートをより堅牢にすることで、将来性を確保。TensorFlowのサポートは、今後の継続的な作業で追加されます。
• MERAと拡張OSSツールApache TVMで浮動小数点16bitをサポート。低精度のサポートは、今後の継続的な作業で追加されます。
• パフォーマンスの向上: 特に、ホストCPUとDRP-AIで演算子を共有しているモデル（今回の統合作業で追加された新機能）のパフォーマンスを向上させました。

ルネサスのエンタープライズ・インフラ・ソリューション事業部、事業部長の加藤茂樹氏は次のように述べています。
「RZ/V MPUシリーズにMERAコンパイラと関連ツールセットを追加することの価値をすぐに認識しました。私たちの企業使命は、お客様のニーズを満たすために革命を起こすことです。今回、EdgeCortixと提携することで、最も堅牢で、パフォーマンスと柔軟性に優れたAI推論ソリューションの一つをお客様に迅速に提供することが可能になりました。EdgeCortixのチームは素晴らしいパートナーであり、継続的に関係を築くことにより、我々とエンドユーザーに大きな価値を提供するという今後の機会と可能性に期待しています。」

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